カウンセリングをしていると、嬉しいご報告を時々頂きます。
それはクライエントさんの大きな変化を感じるとき。
そしてその変化の結果、クライエントさんが喜びやら幸せ感を感じられるとき。
そんなお話を聞くと、私まで涙ウルウル。
心の底からよかったね~~~と飛び上がりたいぐらい嬉しくなります。
昨日もそんなお話を聞かせて頂きました。
ご紹介してもいいと承諾を頂きましたので、シェアさせて頂きますね。
Yさんはただいま夫婦再構築中。
ご主人の不倫は終わっているけれど、関係性はもう少し時間が掛かる模様。
ご相談を受けてから、かれこれ1年半以上のおつきあいになります。
Yさんはご主人のこと以外に、実母との折り合いが悪く悩んで居られました。
お母さんが何をして上げても嫌味を言うのです。
実家に行っても、なかなか来ないと文句を言われ、妹はもっと頻繁に顔を見せてくれるのにとか、手土産を持っていっても、こんなのは余り好きじゃないとか、妹からはあんなのをもらったとか…
とにかく何をして上げても喜んでもらえないのです。
そんな関係が苦しくて、Yさんの足も実家から遠のいていました。
母親と距離を取りたいというYさん。
でも、お話を聞いていると、お母さんと仲良くできないから苦しいんだと言っているように聞こえます。
カウンセリングでは、コミュニケーションの取り方や相手の気持ち、心の奥にある感情など、多岐にわたって話し合いました。
元来頑張りやさんのYさんは、その頑張りを発揮し、自分に向き合い、相手の気持ちを考え、コミュニケーションも今までとは違う伝え方をされるように心掛けていました。
そうしている内に、お母さんとの関係性が少しづつ変わってきたのです。
そして昨日のご報告。
実家で法事があり、そのお手伝いに行かれたそうです。
Yさんは月に一度ぐらいは顔を見せていたそうですが、お母さんからいつものように
「あんたは全然こっちに来ないんやから」と、不満を言われたらしいのです。
でYさんは言いました。
「お母ちゃん、私が来ないと寂しいもんねぇ」と。
そうするとお母さんが
「そうや。あんたがけえへんかったらお母ちゃん寂しいわ」
と言われたと。
Yさん、ビックリです。
「だってね、ゆずはさん。
とっても気が強くて絶対に弱みなんか見せない母なんですよ。口を開けば嫌味ばっかりで。
それが『お母ちゃんも寂しいわ』って。そんな素直な母親なんて見たことがないんですよ。」
と驚きを隠せない様子。
Yさんはずっと妹さんと比較されてきました。
だからお母さんは妹が可愛くて、私は愛されない子だと思っていたんですね。
その思いが、お母さんから遠ざけていたんですね。
そしてYさんが遠ざかるから、お母さんは余計に食い下がり、文句を言う。
文句を言われるから、Yさんはまた遠ざかろうとする。
こんな関係性に陥っていたようです。
Yさんは、こうおっしゃいます。
「ゆずはさん、自分が変わると人は変わるというのは本当ですね。
全部自分からなんやって。本当に実感してるんです。
昔の自分を思うと、本当に自分のことを縛り付けて息苦しかったなぁって思います。
すっごく生きやすくなったんですよ。腹も立たないし、気も遣わなくていいし。
そうなったら周りに感謝することが増えてきて。
居心地がいいですね。自分にも自信が持てるようになりました」
今、そんな自分だから、ご主人とのことも絶対に上手くいくと自信が持てるそうです。
時間は掛かっても、ゆっくりやっていけばいいかなって、笑いながらおっしゃるYさんの声は、春風のようです。
この一連のお話を聞きながら、私は感動しまくりでした。
人っていいなぁ。
素朴に、そして心の奥にズンと感じます。
人って優しい。
人って素晴らしい。
人であるから嬉しい。
上手く言葉に出来ないけれど、なんだか人間ばんざい!みたいな感動に心がフルフルしました。
お母さんの素直な声を聞けたYさん。
これからはもうちょっと足繁くお母さんの所に出向こうかと思うとのことでした。
Yさん、ご紹介させて下さって、ありがとうございました。