不倫をされることがなぜ辛いのか?

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嫉妬?

不倫や浮気をされて辛がっていると、世間一般にはまず嫉妬心のせいではないかと思うようですね。
もちろん嫉妬心はあるでしょう。
でも嫉妬よりももっと恐ろしいものが実はやって来ています。

それは自分のアイデンティティの崩壊・・・・・

今まで立っていた場所が突然に崩れた。
今まで信頼していたものが、嘘で塗り固められていた。
今まで有ると思っていたものが、実は陽炎のように儚く、その実態はどこにも見つからない。
今まで…

こんな今までとは違う現実が目の前に広がっています。

一緒に歩いてきた人は、一体誰だったの?
この人は自分が愛してきた人と同一人物なのかしら?

突然に目の前の人が見知らぬ人物になり、考えられないような行動をし、信じられないような言葉を吐く。
いったい頭がおかしくなったのは、向こうか?それとも私か?
あまりにも見知らぬ現実に、自分自身さえも信じられなくなってくる。

不倫をされた、あるいはされ続けているということは、こんな世界を体験しているということなのです。

これは怖いです。
不安です。
そしてどこに身を置いていいのかが判りません。

安心感がまったくない。
手足を伸ばせない。
いつも緊張していて、危険がどこにあるのかアンテナが張り巡らされ、少しのことにもビクビクする。
だけどそんな状態の自分にも嫌気が差したり、責めてしまったりする。
どこにも気が休まるところがない。

こんな気持ち、想像が付きますか?

これは嫉妬心とはまったく別のもの。
自分自身を形作っているものが壊れていく感覚です。


世間一般の人にも、不倫をしている人にも知って欲しい、そう思います。

そして不倫をされて今苦しい人には、今起きていることは心の仕組みとしてとても当然のことなのだと知って欲しいのです。
自分を信じられないままでは、不安感が更に上乗せされ、自分を制限したり、自分をむやみに責めたりしてしまいがちだからです。

そんな気持ちになることは当然なのだと。
そこから未来への一歩は始まります。

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