気がついた、でも・・・失敗は成功のもと

約4分

今日はクライエントのみなさんからよく聞く言葉を取り上げてみようかと思います。

「色んな事に気がついたのに、実際には上手く行かないんです。それを使えないんです。私ダメなんです」

このような訴えがあります。

セッションの中では、クライエントのみなさんは、たくさんのことに気づかれます。

「あー!そういうことだったのか」

などの言葉が出てきます。

自分の奥深くに眠っていた、あるいは出そうで出てこなかった感情が、ハッキリと意識に上るとき、思わず出てくる言葉です。

それはとても大切な感情なのです。

怒りの奥にあった悲しみ、寂しさ、辛さ、孤独感など、実にたくさんのものが隠れていました。

それに気がついたとき、あんなにモヤモヤしていた気持ちが、霧が晴れるようにスッキリしてきます。

そして、自分にとって何が必要なのかがわかります。

その必要なものがわかるということだけで、とてもスッキリした気持ちになるのですが、実は本当に大切なことはここからです。

「どの様にしてその必要な物を手に入れるのか」

私のセッションの中では、ここをクライエントさんと一緒に考えていきます。


それには自分の感情を感じながら探すことがとても大切。

なぜなら、自分の感情にそぐわないことは、どんなに良い方法であってもやる気にはならず、やったとしても付け焼き刃になって、相手へ誠意も伝わらなければ、やっている自分が苦しくなるだけだからです。

なので、自分が出来そうなこと、そして出来そうな中から最大限効果を発揮しそうなものを探していきます。

そしてそれを練習します。

でもね。

だからといって、次の時は上手く行くとは限らないのです。

それはストレスを感じているときって、いっぱいいっぱいになっているときだからなのです。

だからセッションの中で練習したことが、1回目からスッと出てくるなんて事はあまりありません。

ついいつものような反応をしてしまうのです。

でもそれはとても当たり前なこと!


だって、その反応でずっと生きてきたわけですから。

それはお箸になれていたのに、急にナイフとフォークで日本食を食べなさいと言われているようなことだからです。

だけど、練習するうちにナイフやフォークの使い方がとてもうまくなっていきます。

それを続けていると、そのうちに生まれたときからナイフやフォークしか使っていなかったわって思えるぐらいに使いこなせるようになりますよね。

新しい反応もそれと同じことなんです。


練習がとても必要!

言い換えれば、何度も失敗することが必要なのです。

失敗をすれば、どこが上手く行かなかったのかがわかります。

次はそこを修正して・・・

そうして、何度かくり返すうちに、段々と新しい反応がスムーズに出てくるようになります。

最初は意識することが必要かもしれません。

でもそのうちに、それも無意識のうちに出来るようになります。

だから失敗しても、自分が不器用だからとか、ダメだとか思う必要は全くありません。

最初から上手に出来る人なんて、この世にはいないのですから

自信を持って下さいね。

自分の素直な気持ちに気がつけたことは、とても素晴らしいことなのですから。

そして、自分のニーズを伝えようと頑張るあなたは、ちゃんと自分のために生きているということですから。

失敗は成功のもとです!

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